悲しみよこんにちは
フランソワーズサガンだね。
秋だ。
コーディロイを着たくなる季節
タバコスエードのブーツを履きたくなる季節
秋の早朝
窓を開けると神聖な空気が部屋に差し込む
タバコが、本当に美味しい。
ひんやりとした空気の中を泳ぐタバコの煙やコーヒーの湯気の幻想っぷりったらない。
昼、馬肥ゆる秋の天高い空を見上げる。
クールビズ期間を終えた僕らサラリーマンはクローゼットから出した、ジャケットを羽織り街を行く
肩凝りがーとか言ってジャケットを着たがらない中年リーマンもこんな日にはジャケットを着たいものなんだろう。
ああ、世界は美しい。
夕刻、黄昏時
昼とも夜とも言えない、行き場のない時間
秋の黄昏時
パークアベニュー
セントラルパーク
上野公園
だんだん何が言いたいのかわからなくなってきた
ただただよくわからない虚しさが私を襲い、言葉を書き連ねるよう脅迫する夜
ウイスキーを飲みすぎたのかな
ああ虚しい
満族に言葉すら綴れない、